さいたま市で不動産相続をする方が知っておくべき流れ

さいたま市で不動産相続をする方が知っておくべき流れ

さいたま市にお住まいの方で、急に両親の不動産を相続することになった方がいるとしましょう。
このような場合に、まったく相続の知識がないと、トラブルが発生したり、支払う必要のない税金が発生したりする可能性があります。
今回は、急な相続に備えるための知識として、不動産相続の一般的な流れを解説します。

①相続財産を整理する

さいたま市に居住する方が不動産相続をする場合、まずは相続財産を整理するところから始めます。
具体的には、相続する不動産の数や登記状況などのチェックを行います。
もちろん、このとき不動産以外の財産(預貯金、有価証券など)についても、整理する必要があります。
後々新たな相続財産が見つかると、相続人同士でトラブルが起こる可能性もあるため、これらの整理に関しては、相続の専門家に依頼することをおすすめします。
ちなみに、相続財産には、不動産や預貯金といったプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含まれるため、注意してください。
プラスの財産を引き継ぐ相続人は、必然的にマイナスの財産も引き継ぐことになります。

②遺産分割協議をする

さいたま市に住む方が、複数人で不動産相続をする場合(遺言書が存在しない場合)は、相続財産の整理後、遺産分割協議を行います。
こちらは、どのような方法で、どのような割合で不動産を含む財産を分割するかを決定する協議を指します。
ちなみに、相続財産を分割する方法には、以下の3つが挙げられます。

・換価分割
・代償分割
・共有

不動産は他の相続財産とは違い、相続人の人数に応じて、均等に分割するのが難しいです。
そのため、トラブルを回避するために、一度売却して現金化し、その現金を振り分けるという“換価分割”によって相続されるケースが多いです。
ちなみに、共有で不動産が相続されるケースもありますが、こちらは後々権利関係をややこしくしてしまう原因になり得るため、あまりおすすめできません。

③名義を変更する

さいたま市に住む方が遺産分割協議を行い、不動産を含む財産の相続方法を決定した後は、当該物件の名義変更を行います。
名義変更を行うには、以下のような書類を法務局に提出する必要があるため、早めに準備しましょう。

・相続人の戸籍謄本、印鑑証明書、住民票
・被相続人の戸籍謄本、住民票
・不動産の固定資産税評価証明書、登記事項証明書
・遺産分割協議書 など

相続人の数が多ければ多いほど、これらの書類を揃えるのには時間がかかるため、注意してください。
ちなみに、費用に余裕がある方は、これらの手続きを司法書士に依頼することをおすすめします。

④相続税申告をする

さいたま市に住む方が、不動産相続に伴う名義変更を終えた後は、相続税申告を行います。
一般的に、相続税申告書の作成は、税理士に依頼するケースが多いです。
ただし、相続財産全体の価格が基礎控除額を下回っている場合は、申告する必要がありません。
また、相続税の申告には期限があるため、こちらは前もって知っておきましょう。
具体的には、被相続人が亡くなった翌日から10ヶ月以内と定められています。
こちらの期限を超えてしまうと、無申告加算税、延滞税という本来支払う必要のない税金が余分に発生するため、注意してください。
ちなみに、相続税の支払いは、一般的に金融機関や税務署の窓口で行いますが、必ずしも現金払いでなければいけないわけではありません。
クレジットカードでも支払うことは可能です。

まとめ

ここまで、さいたま市に住む方が不動産相続を行う際の一般的な流れを見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
相続がいつ発生するのかに関しては、誰も予測することができません。
ただ、普段から相続に備えて知識を身に付けたり、すぐに行動できる準備をしたりしておくことで、手続きが滞ったり、トラブルが発生したりする可能性は下がります。

 

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